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大会長よりご挨拶

 「事象そのものへ」。このフッサールの宣言は、さまざまな現場でフィールドワークを行い、実践や経験を記述しようとしている私たちの支えとなっています。現象学とは何なのか、おそらく創設者であるフッサールにとっても明瞭なものではなかったでしょう。というのはいまだかつて捉えられたことのない次元を彼は発見し、その次元を手探りで探ってゆく営みのことを「現象学」と名付けたからです。そもそも「現象」という概念にすら明解な定義は与えられていません。あたかも「事象に直面しつつ、その直面の有り様を直面の内側から描こうとする」という、自分の影を自分で踏むような営為が現象学であるかのようです。

 それゆえにこそどのような現場に出ていく現象学者もまた、自らの記述の方法をそのつど発見してゆかなければなりません。「現象学とはなにか」という問いの答えを自ら発見してゆかなければならないのです。

とするならば「現象学ってなんやねん」というテーマを掲げた第2回大会においても、現象学についてできあがった定義が与えられるわけではないでしょう。会場に集ってくださる皆さん一人ひとりの事象へ向けての問いかけと道のりが、「現象学とはなにか」という問いを研ぎ澄まします。そしてそのことにこそ意味があるのではないでしょうか。さらに本大会のラウンドテーブルでは、ナラティブ研究の第一人者である森岡正芳先生と大久保功子先生をお招きすることができました。そこでは語りという側面からこの問い掛けに光を与えてくださるのではないかと期待しております。

 臨床実践を記述することに関心を持つ多くの方々が、この問いの営みに参加してくださることを願っております。

 

 

 

 

                      

 

                      

                      大会長 村上靖彦(大阪大学)

                             2016年2月22日

主催:臨床実践の現象学会

共催:大阪大学人間科学研究科基礎人間科学講座現代思想分野

 ©Yukako Shinozuka

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